滑舌とは、はっきり発音するための舌や口のなめらかな動きです。
参照:http://kotobank.jp/word/%E6%BB%91%E8%88%8C
吃音とは、私の考えですが、発話運動している最中に、「滑舌の悪さ」あるいは発話運動の一部分の欠落などに対して、脳のある部分が発話運動の失敗を感知(判断)したことで引き起こされる反射的な反応です。
滑舌が悪くても、脳のある部分が発話運動の失敗を感知(判断)しなければ、吃音は起きません。
従って、「滑舌の悪さ」は、吃音ではないが、吃音のきっかけになりうるものです。
私は吃音者ですが、酒を飲むとろれつがまわらなくなり、それによって吃音がさらに悪化します。
吃音の現象は、たとえば「たまご」といおうとして語頭の/t a/に含まれる/a/が欠落した時、その欠落を仮に(a)で表すならば、語頭では/t a/というつもりでいたのに/t(a)/と発音してしまったことになりますが、聴覚を通じて脳のある部分が発話運動の失敗を感知(判断)するや、失敗を含む/t(a)/が連鎖し、次に続くべき「まご」につながらなくなります。
この連鎖は反射的に起き、発話運動自体を停止することによってのみ停止します。
上記は連発というタイプの吃音の現象ですが、伸発や難発というタイプの吃音の現象も、類似した説明が可能で、失敗を含む運動部分が反射的に連鎖し、次に続くべき運動部分へつながらなくなるものです。その反射的な連鎖は発話運動自体を停止することによってのみ停止します。
「滑舌の悪さ」はこういう現象ではないでしょう?
滑舌が悪いというのは、声を出すことは出来るものの発音が悪かったり、聞き取りづらかったりすることを言います。
滑舌が悪いのは、口がちゃんと開いていなかったり、舌を上手に使えていなかったりということです。
吃音(どもり)というのは、円滑に声が出ない、ある言葉を繰り返したり伸ばしたりする、無音が続いたりするなど言語障害だということです。
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